コンテンツのネタは挑戦への“糧”
“私のこだわり” 医療を支える人たち(広報編/第2回)
さまざまな職種の人たちが医療現場を支えている。CBnewsは、医療現場で働く全ての人をリスペクトした新連載「“私のこだわり” 医療を支える人たち」をスタート。第1編は、病院の広報業務に関わる方のこだわりを紹介する。
【関連記事】
■JA愛知厚生連足助病院 院長 小林 真哉 さん
小林さんは2004年に足助病院に赴任し、現在も臨床医として地域医療に貢献する。気象予報士という医師としては珍しい資格も持つ。小林さんが院長となったのは19年。それをきっかけに同病院ホームページ上で始めたのが「足助病院コラム」だ。掲載回数は500回を超える。院長に就任して5年。ざっくり計算すると年間に100本以上を執筆する。「常に高いアンテナを張ってコンテンツのネタを増やし、さまざまなことに挑戦していくこと」。経営者としてのこだわりを小林さんは、こう述べる。コンテンツのネタは挑戦への“糧”に。500回を超えるコラム記事1本1本に、小林さんの経営としての、こだわりが現れる。
10月24日付コラムで触れていたのは山本周五郎の小説「さぶ」。“どんなに賢くっても、にんげん自分の背中を見ることはできないんだからね“。この小説の一文を紹介しながら、自分を客観化することの重要性を説く。コラムのテーマは多岐にわたる。ある時は「カフェオレとカフェラテ」、またある時は「マウスパッド」、そしてまたある時は「昆虫食」…。アンテナの感度の高さがうかがえる。このコラムには執筆者がまだいる。「名誉院長」「職員」「研修医・医学生」。そして興味深いのは地域住民をはじめとした「外部」も投稿していることだ。コラムの掲載総数は1383回(10月28日現在)に上る。小林さん同様、どのテーマもオリジナリティーがあふれる。「“降り注ぐ想いで人々の心を波立てたい”と始めた病院コラムの名前は“結の扉”です。ここで紡ぎ出された言霊が多くの人々をつなぎ、そして新たな“人生の扉”を開く一助になればこの上ない幸せです。」と小林さんは語る。
【CBニュース編集部企画室・ 横山希】
医療介護経営CBnewsマネジメント
【関連記事】